自閉症スペクトラムはアスペルガー症候群や広汎性発達障害、自閉症などその症状の強さにしたがっていくつかの診断名がありますが、本質的には一つの生涯単位だと考えられています。典型的には、相互的な対人関係の障害・コミュニケーションの障害・興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。

 

 「自閉」とは自分から閉じこもるという意味ではなく、「自分目線で考える」「他人視点で考えにくい」「周囲の状況を把握しにくい」という意味合いで医師や福祉関係者は考えます。もちろん「自分目線」が「自分勝手」につながってしまう恐れが多い上、他人への興味が薄い場合は自室で自分の好きなことに一人打ち込み閉じこもりの傾向になる場合もありますが、「自閉」は決して引きこもりとイコールではありません。 

 

〇主にみられる症状〇

自閉症スペクトラム

・言葉の不自由さを感じる、ある程度言葉が出ていても単語の定義が狭いままだったり解釈が画一的だったりする

・空気が読めない、他者の視点が入りにくい・規則性にこだわるところがある

・○○しないと寝られない、△△したか何度も確認したがる、など強迫性障害などと重なる恐れもある。

アスペルガー症候群

・曖昧なコミュニケーションが苦手、言われたことをそのままの意味として受け取ってしまう

・自己中心的に思われる言動をしてしまう、臨機応変に動くことに困難さがある

・法則性や規則性のあるものを好み、いったん興味を持つと過剰といえるほど熱中する、その法や規則が崩れることを極端に嫌う傾向がある。